電池の特性(一次電池)

投稿日:2021年04月06日
更新日:2021年08月04日

マンガン乾電池

陽極(MnO2/二酸化マンガン)と陰極(Zn/亜鉛)、電解液(ZnCl/塩化亜鉛)から構成される。
一般に普及している使いきりの一次電池であり、乾電池ひとつの電圧はおよそ1.5Vである。
形状が統一されており、密閉構造のため置き方に制限がない。
また、低温では大きく容量が低下したり、内部抵抗が高く高付加に弱いなどがあげられる。

アルカリ乾電池

陽極(MnO2/二酸化マンガン)と陰極(Zn/亜鉛)、電解液(KOH/水酸化カリウム)から構成される。
一般に普及している使いきりの一次電池であり、乾電池ひとつの電圧はおよそ1.5Vである。
形状が統一されており、密閉構造のため置き方に制限がない。
また、低温では大きく容量が低下したり、消耗時の液漏れの心配などがあげられる。
内部に水銀が使用されているものがあるので注意したい。

リチウム電池

正極(MnO2/二酸化マンガン or 塩化チオニル)と負極(Li/リチウム)、電解液(非水有機溶媒)から構成される。
1セルあたりの電圧はおよそ3Vである。
高容量で、軽量、低温特性や電圧の安定性に優れ、自己放電が少ない。
高価であり、形状が特殊なため乾電池などの互換性がない。大型の電池には不向きである。

ニッケル乾電池(アルカリ電池の改良型/オキシライド乾電池)

正極(NiOOH/オキシ水酸化ニッケル)と負極(Zn/亜鉛)、電解液(KOH/水酸化カリウム)から構成される。
オキシライド乾電池の初期電圧(1.7V)が高い。
アルカリ乾電池の約1.5~2倍長持ち。
電圧低下が緩やかである。
デジカメなど瞬間的に大出力の機器に適しており、懐中電灯など省電力の機器には適さない。

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