水質汚濁に係る環境基準

投稿日:2021年03月19日
更新日:2021年08月04日

生活環境の保全に関する環境基準

河川と湖沼、海域により基準値が異なります。
〇河川(湖沼を除く)の項目としては、水素イン濃度(pH)、生物化学的酸素要求量(BOD)、浮遊物質量(SS)、溶存酸素量(DO)、大腸菌群数などが挙げられます。

〇湖沼(天然湖沼および貯水量が1,000万立法メートル以上であり、かつ、水の滞留時間が4日間以上である人工湖)の項目としては、水素イン濃度(pH)、化学的酸素要求量(COD)、浮遊物質量(SS)、溶存酸素量(DO)、大腸菌群数などが挙げられます。

〇海域の項目としては、水素イン濃度(pH)、化学的酸素要求量(COD)、溶存酸素量(DO)、n-ヘキサン抽出物質(油分等)などが挙げられます。

測定方法も各規格に定められています。(環境省HP参照:https://www.env.go.jp/kijun/mizu.html)

浮遊物質量(SS)の測定方法

浮遊物質量(SS)の測定方法
1 器具及び装置
(1) ろ過器
(2) ろ過材:孔径1μmで直径24~55mmのガラス繊維ろ紙
(3) 乾燥器:105~110°Cに温度が調節できるもの
2 試験操作
(1) ろ過材をあらかじめろ過器に取り付け、水で十分に吸引洗浄する。このろ過材を105~110°Cの乾燥器中で2時間乾燥し、デシケーター中で放冷した後、質量を求める。
(2) このろ過材を適当なろ過器に固定し、網目2mmのふるいを通した試料の適量(乾燥後の浮遊物質量が5mg以上になるようにする。)を注ぎ入れ、吸引ろ過する。更に吸引を続けながら試料容器及びろ過器の壁に付着した浮遊物質を水でろ過材の上に洗い落とし、これを水で数回洗浄した後、水分をできるだけ吸引する。
(3) このろ過材をろ過器から取り外して時計皿等の上に移し、105~110°Cの乾燥器中で2時間乾燥した後、デシケーター中で放冷する。
(4) このろ過材及び浮遊物質の質量を量り、次式によつて試料の浮遊物質量を算出する。

浮遊物質量(mg/l)=(a-b)×(1,000/試料量(ml))
a:ろ過乾燥後のろ過材及び浮遊物質の質量(mg)
b:ろ過材の質量(mg)

備考:この測定方法における用語の定義その他でこの測定方法に定めのない事項については、日本工業規格に定めるところによる。

環境省:付表9参照:https://www.env.go.jp/kijun/pdf/wt_a09.pdf

河川における浮遊物質量(SS)と濁度の関係

河川などの水域で測定される浮遊物質量(SS)は濁度と相関が高いと言われている。SSは前項のとおり、採水したものを吸引ろ過、乾燥したものの質量から求めるが、時間と手間がかかる。そのため、容易に測定できる濁度から相関を求めることでSSを算出することができる。

国土交通省HP参照:http://www.nilim.go.jp/lab/bcg/siryou/tnn/tnn0594pdf/ks059410.pdf

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