TENG R & D センター
TENG Research & Development Center
ご挨拶
TENG R&Dセンターは、株式会社東建エンジニアリング(Tohken ENGineering Co.,Ltd 略称TENG)の基礎技術の研究部門です。
TENGの主たる事業は水文器械の製造及びIoT活用による情報配信サービスです。野外の独立電源で作動、通信機能を持たせた小型水文機器の製造に力点を置いています。地球水循環に深く関与する、降水、表流水、地下水、土壌水分、蒸発水量、樹木水分及び水質の挙動等を計るためには、耐候性と耐久性に優れた製品の提供が要求され、適用性検討と長期間耐久性の継続的試験研究が不可欠なものと考えております。
TENG R&Dセンターでは、TENGセンシングデバイスであるマイクロ波電波発信器、超音波発信器及び超低周波音受信器を応用した水と土砂の動態計測を主軸製品としております。水の動きに加えて、微生物、昆虫類、動物、植物等の動きの生物生態計測への応用を中心に製品開発も行っております。またTENG R&Dセンターは経験豊富な専門家のネットワークに基づいた共同研究による試験研究をおこなっております。
ご支援とご協力を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。
令和5年4月吉日
所長 岩熊 眞起
※TENGクラウドとは弊社が開発、保有しているクラウドシステムです。
組織
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連絡先
TENG R&Dセンター(事務局)
〒330-0841 埼玉県さいたま市大宮区東町一丁目36番1号
TEL:048-657-3511 FAX:048-644-8820
研究員の構成(非常勤研究員含む)
技術分野研究員 8名 博士(理学 工学) 技術士 修士(工学 農学)
マネジメント経験者(シニア研究員) 8名 予定
主要研究開発課題
TENG R&Dセンターは、社会的課題の解決に役立つ技術、製品、サービスの提供をめざし、実用には時間がかかる世の中にないものを研究し、技術、製品、サービスとして具体化することをモットーに、以下のような課題にとり組んでいます。
マイクロ波電波による非接触動体計測の研究
TENG社技術である洪水時の非接触流量観測システム等の製品技術をもとに、生物・生態系の状態計測のための非接触の連続計測機器の研究をしています。これらの研究成果は生物多様性の維持や地球環境問題の解決への貢献ができるものと考えています。
超音波による動体計測の研究
水の動きにと共に、生物や生態の状態の連続的な計測はその変化を見逃しません。これらの計測機器により医療分野の基礎研究や農業分野への貢献ができるものと考えています。
超低周波音パルス計測による山と川の観測と研究
TENG社では洪水流や移動荷重等による土木構造物の振動に起因する周辺地盤の超低周波音伝播特性などの変化を観測し、構造物、施設、設備の健全性の監視保全を行っております。それらを更に深化する研究を進めています。
研究員による主要論文等紹介
- 「流水がななめ上流からあたる場合の橋梁ピアー後流域特性」,流量観測の新時代3, 2012.09水文水資源学会
- 「ドップラー水象レーダーの開発製作と河川観測への適用性研究」,2014.02,水文水資源学会
- 「超音波式流砂計による河川流送物質の観測(第2報)―クラウド端末センサーによるモニタリング―」,2015.02 水文・水資源学会研究グループ「河川流量観測高精度化研究会」
- 「超音波式流砂計による河川流送物質の観測―流速と浮遊物質に比例する信号(SSI)の同時測定による観測法の紹介―」,2014.02 水文・水資源学会研究グループ「河川流量観測高精度化研究会」
- 「技術士ハンドブック」2006.11,(第2版) 2014.11 オーム社
- 「湿地生態系の定義」, 2010.02, 湿地環境と作物-環境と調和した作物生産をめざして, 養賢堂
- 「ボルネオ 燃える大地から水の森へ」, 2008.08, 岩波書店
- 「底生動物」「昆虫・イトミミズ・貝」, 2003.03, 地球環境調査計測事典 第2巻(陸域編2), フジテクノシステム
- 「Growth parameters of endangered freshwater pearl mussel (Margaritifera laevis, Unionoida)」, 2009.12, Fundamental and Applied Limnology, 175/4
- 「Runoff properties and change in concentrations of agricultural pesticides in a river system during a rice cultivation period」, 1993.08, Chemosphere, 27(4)
- 「小型レーダーによる雨粒計測方法の開発」,2020年環境科学会年会,014,57 ,2020.9
- 「マイクロ波レーダの動物行動記録への応用」, 低温科学, 80, 465-475 ,2022.3
- 「マイクロ波レーダの動物行動記録への応用(電子資料追加)」, 低温科学, 80, 465-475_EM ,2022.3
TENG R&D センターパンフレット「非接触計測技術による環境保全への貢献」