流況画像解析サービス
水理実験等で実績のあるPIV技術を実河川の流量観測に応用
特長
- 画像解析技術を利用した河川の表面流速を非接触で計測する技術
- 従来型の浮子法による流速計測に代わる新技術
- 標識が不要なため、堤防や橋の上にカメラを設置し、すぐに観測できる
- データ解析アプリケーションはクラウド上に置き、インターネット経由でリアルタイムに解析可能
- NETIS登録製品(登録番号 KT-190019-A)
仕様
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【 雲台部 】
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カメラ取付ねじ
U1/4、ねじ長5mm(最長)
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下部取付ねじ穴
U5/8
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外形
WDH 217 x 139 x 142 (mm)
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材質
ステンレス
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重量
3300(g)
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【 角度計測部 】
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測定範囲
±40(deg)
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計測分解能
0.01(deg)
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精度
0.05(deg)
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動作温度範囲
-5~70(℃)
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表示部
LCD 20文字x4行 バックライト付き
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記録データ
年月日、時刻、角度(垂直方向)、角度(水平方向)、電源電圧
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メモリ
SD(産業用)カード1GB, CSV形式
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電源
DC6V(内部 乾電池単2形4本)、 DC12V(外部)
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外形
WDH 185 x 215 x 100 (mm)
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材質
ポリカーボネート
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防水規格
IP65相当
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重量
1880(g)
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付帯品
接続ケーブル1(m)、150(g)
主な機能
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従来法と新手法の違い
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PIV-ASPクラウドによる解析サービスの提供
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橋の影響による流況の変化を観測した事例
利用事例
- 洪水時の河川流量や流況の観測は,河川管理の基本情報として重要ですが,洪水時は観測作業の安全確保や観測機器の破損リスクの増大など,厳しい作業環境への対応が課題となっています. これらの課題に対応した技術として,LSPIV やSTIV,PTV 等の画像解析を応用した非接触流速計測技術が開発されました.これらは洪水時の観測に適した技術ですが,その適用の制限要因として,画像内に複数の既知点を写し込む必要のある標定手法が課題となっています.そこで,精密な傾斜計による俯角測定とカメラの内部標定情報を用いることにより,標識を用いない標定手法を開発した. 標定に必要なパラメータをカメラ側で取得するため,現地に標識等の既知点を設けずに観測を行なうことが可能となり,画像解析による 観測の適用性を拡張するものとして期待されます.
観測フィールド例
河川